
インタビュアー by cat石井

2月4日に待望の1st album「5tracks/3songs/1picture」をZOMBIE FOREVER(レーベル)からリリースするDrawings(ドローイングス)のメンバー5人への独占インタビューに成功。東京、水戸、京都、大阪、仙台、山形へと廻ったプロモーションツアーでは初ツアーながら大反響を巻き起こし、LIVE PAINTが話題を呼び音楽業界のみならずアート業界からも注目を浴びています。「Drawings」という名前からも想像できるように様々な楽器が幾つにも混ざり合い、一枚の「絵」として生まれ変わっていくようでした。その公開レコーディングライブをみた私はその一瞬一瞬に釘付けになり、ライブの集結、絵の完成に近づくにつれて涙腺が緩んでいくのを感じました。そして、リリース元でもあるボーカルの森さんがやっているZOMBIE FOREVERの協力の元、この音楽の原点を探り当てたい、という想いから無理言ってインタビューを敢行しました。快く引き受けてくれた皆さんの人柄もDrawingsの大事な要素のように感じました。なんかあったかいんだけど毒もしっかり持っていてとにかく面白い人達です。このインタビューで少しでも彼らに興味を持っていただきLIVEに通ってもらえる手助けができたら嬉しいです。
Drawings(ドローイングス)=「circe(キルケ)Qurage(クラゲ)矢野ミチルが合体したスペシャルバンド。ボーカル、ギター、マリンバ、ドラム、ノイズ、アナログシンセ、アナログプレイヤー、クラリネット、ピアニカ、グロッケン、おもちゃなど様々な楽器の音がライブペインティングにより一枚の絵に生まれ変わる。聴覚、視覚のみならず五感すべてを刺激する唯一無二の感情表現。
「circe×Qurage×yanomichiru」奇跡の集合体Drawingsによるdebut album!2008年8月21日19:00に放たれた魔法のような瞬間描写。優しさの裏側、瞬きの向こう側、張り裂けそうなパンツと君へ。ZOMBIE FOREVER が贈る柔らかくて奇妙なネクストマジックがここに!
mokko(Qurage)Vocal
野内(circe)Guitar
寺内(circe)Marimba
星(circe)Drums
矢野ミチル(画家)Paint

2009/02/04 release 好評発売中!
Drawings ”5tracks / 3songs / 1picture ”
全8曲 / ¥1000 (tax in)
問 1
インタビュアーのCAT石井と申します。これからリアルタイムでインタビューをしていき返事が届き次第UPする形でやっていきます!まさにライブインタビューです!あ、あの、実は、公開レコーディング見に行きました。ちゃっかりと、こっそりと(笑)では最初にDrawingsの記念すべき初LIVEでもある公開レコーディングが終わった瞬間の率直な感想を教えてください。
mokko
やっと酒が飲めるって思いました。ずっと禁酒してたんで。しかし初ライブが最初の音源ってね。改めて凄いことしちゃいましたね。
野内
一番の出来だと思った。皆の表情見てもそんな感じだったから感動的だった。
寺内
呪縛から解放されたという感じでした。本当に。
星
手応えありって感じで感動しました。とにかくいいライブだったと思うので!
矢野
これでやっと酒が飲める!やっと安眠できる!って思った気がする。
問 2
聴かせていただきましたがとてもライブ録音とは思えない作品でした。皆さん各パートこだわりがあると思うのですが、今回の作品に関して簡単にでいいので「こだわった部分」を教えてください。
mokko
circeとやってる以上Qurageのような卑猥で適当な声(わざと外したり)は絶対に出せないので声質には一番気を使いました。常に透明なイメージでやりました。ピュアっす。
野内
ギターの役割、みたいな部分にこだわってやりました。コード感とか、リズムの間とか、他のパートでは表現しきれないところを補おうと思って。
寺内
ライブ感!そしてドラマチックな演奏!実際はそんな余裕なかったですけど…
星
スーパーVo.森の活かし殺し。
矢野
もしも駄作がジャケになってしまったらどうしよう…という恐怖から演奏終了後も悪あがきして、一人描き続けました。蝶々頭の人の服の模様に墨を入れた瞬間は「やべぇ!やり過ぎた」って思ったけど、後になってそれが絵に締まりを与えてくれたように思う。
問 3
この作品は音楽と絵画のふたつの業界から注目されてもおかしくない作品だと思ったのですが、森さんとcirceの皆さんは絵画の世界の方達へ、矢野さんは音楽の世界の方達へ、どんなアプローチができたらいいと思っていますか?
mokko
音楽はもっと生活の近くにあるもので絵もそれと同じでずっと近くにあるものだって当たり前なことを感じてもらえたら嬉しいです。実際、矢野さん(画家)を雲の上の存在と見ていた自分が表現者である前に普通の友達になれたということが僕には一番デカかったです。そしてレコ屋で働いていた僕としてはメンバーに画家がいるって相当ジャケットやアートワークに対しての「こだわり」を見せつけられるチャンスだと思うんですよ。ジャケ買いフォエバーっすよ本当。
野内
絵画の世界へってわけじゃないけど、双方に絵と音楽の共通点を発見してもらえたらと思います。音楽×絵みたいな試みがもっと増えたらいいなー!
寺内
Drawingsは、「音楽」と「絵画」でぶつかって混ざり合うという絶妙な感じ。ポピュラーな手法ではありますが、改めて素晴らしい試みだなと素直に再認識できるユニットだと自負したいです。絵画は完成品で見ることが多いですがDrawingsでは過程も堪能して頂きたい(ライブ必見)。矢野ミチル氏ばんざい!!質問の答えになっていないかもしれませんが…。
星
僕らの永遠をつなぐ『色や景色』が、絵描きさんだけでなくたくさんの人の物語を彩れたらと思います!
矢野
最近はダウンロードとかで、みんなCDを買わない風潮があるみたいだけど、ジャケットを含めたCDの存在ってすごく大事だと思う。その音楽を聴いてる時に感じる映像のとっかかりになれたら、僕は嬉しい。レコード屋に分厚い画集と一体化したCDが並んでるっていうのもおもしろいなー。で、ゆくゆくは美術館やギャラリーにありがちな「ちょっと敷居が高い」という固定概念をとっぱらって、人が音楽を聴くくらい自然に絵を楽しむことができる世界の到来。ドローイングスにはそんな可能性を勝手に感じてます。
問 4
この作品にはQurageやアニュウリズムさんなどのサポートでも活躍している宮本さんとQurageとネムリノで活躍しているの鬼頭君がサポートで参加していますよね?この2人、非常にいい仕事をしていると思ったのですが、具体的にDrawingsにどんな効果をもたらしたのでしょう?
mokko
鬼頭君はドラム、宮本さんは沢山の楽器、と、普段Qurageとして楽器を匠に操ってもらってるんですがDrwingsはたぶん裏スパイスというか裏エッセンスというか裏ビデオというか見えないように、でも曲にインパクトがでるようにと底上げ感覚で望んでくれているんだと思いました。それが本当にいい仕事で、2人の熱意がなかったら違うアルバムになってたんじゃないかなと思います。
野内
表現の幅が広がったと思います。あと鬼頭くんがドラマーなのが星への良い刺激になったと思います。
寺内
2人ともかなり自由にやってもらったこともあり、ユニット名でもありコンセプトでもある「Drawings」という言葉ににぴったりはまった気がしました。とりあえず個人的にはプラスの作用しか感じなかったっス!宮本さん、鬼頭くんマジばんざい!
星
子供を手招きするブロックパズルのようなカラフルさを鬼頭さんが、深い空想を誘う優美な香りを宮本さんが。甘いモノ好きも、辛いモノ好きも両方を魅了する要素を鋭利に表現してくれてると思います!
矢野
Qurageで鍛えられた二人の柔軟で物怖じしない姿勢が、演奏の中で料理の味をシメるタバスコのように発揮されてる!それから僕の大変な撤収作業をいつも手伝ってくれて本当に感謝してます。
問 5
Drawingsはこれからどういう形になっていくのか非常に楽しみです!今後活動していくうえでDrawingsでコラボレーションしたいミュージシャンまたはアーティストはいますか?
mokko
キスミワコさんの声とキャラが好きなのでボーカルとして参加してほしいのと村上大樹さんのアニメーション(彼が作るノイズ音も必至)も曲によって取り入れたら更に幅が広がる気がします。あとは山形にbtbbというバンドでサックスをやってるTZKさんという酔っぱらいがいるんですけど相当ハマると思います。あとはやっぱツジコノリコさんっすね(笑)
野内
次回作はもう一度同じメンバーでやりたいです!
寺内
内田直之さん、湯川潮音ちゃん(笑)
星
shibata emicoさん(シバエミ)です!
矢野
いません!今のメンバー以外のドローイングスなんて考えられない。というのは冗談で(笑)こないだ一緒にコマ撮りアニメを作った 映画監督の村上大樹君をまず挙げたい。元々インストバンドのベーシストで、ライブで流すVJを自分で作ったのが高じて、アニメーション映画を造るに至ったという、異色の経歴の持ち主。彼にVJをやってもらえたら、視覚的にも、さらなる拡がりがありそうな気が。あとは、先日、一緒に東北ツアーを回ったグーミ!光の球体やシャボン装置を使った舞台演出は心の底から共感できるし、小畑君の高貴なヴァイオリン、藤井さんのオルタナティブなベースに、見てるだけで幸せになれるトビちゃんのドラムを星君とダブルドラムで!と言いたい放題だけど、今のドローイングスで既にステージがすし詰め状態なのに、入りきるのか? でも単純にグーミとはこれからも対バンしたい。ツアー行きたい。
問 6
8曲すべて繋がっていてストーリー性を感じるのは私だけじゃないはずです。野内さんの楽譜を元に構築していったというこのストーリーは曲間がとてもスムーズでいつの間にか聴き終わってしまいます。この曲間で苦戦した部分があれば教えてください?また矢野ミチルさんは曲間曲間どのようなことを考えて描いていますか?
mokko
シンプルながらも曲間にもアクセントをつけたいと思い、公開レコーディングのときにもゲリラ的に色々やってみたのですが録れてませんでした(笑)でもそれが良かったのか驚くほどスムーズで全員の意志が一致してる場所場所でもあると思います。普段のLIVEの時は逆立ちとかしてます。アクセントっす。
野内
曲間のアレンジで苦労したって感じはないです。どっちかといえば曲を繋ぐことでそれぞれのリズムを際立たせたいと思ってたので、コンセプトをはっきりさせることを意識しました。
寺内
さすがに8曲もあるので、統一感を残しつつそれぞれのセクションに自然に切り替わっていくのは大変でした。でもみんなで練った甲斐もあってなかなかいいですねぇ。
星
他のみんなが良いプレイしていたのでわりとすんなりでした。
矢野
6曲目のLoveがたたみ掛ける様に始まる流れは爆発力があって、これ以上ないくらいテンション上がるんです。ライブで描きながら聴いてる時は、ここを仕上げに入る目安にもしてます。で、次のYoursの曲間は寂しげな感じがするのとは裏腹に、大抵僕は絵を描きあげるのにテンパっていて、家で聴いてても妙にそわそわしちゃいますね!
問 7
公開レコーディングや完成したジャケットなどDrawingsは「LIVE」というものを大事にしているように感じたのですが、それはなぜですか?本当は公開レコーディングが嫌だった人とかいないんですか(笑)?
mokko
単純に面白そうだから提案してみたんです。構成もパートもちゃんとまとまってるからちゃんと録ったらちゃんと録っただけいいものができる気がしたんです、Drawingsは。だからやめた(笑)。100回レコーディングしてもなんの意味もないと思ったんですよ。だってつまんないっすよ、そういうの。うまくいったからこんな風に言えるだけなんですけどね。実際は足ガクガクでしたから。
野内
ライブがなんにしろ1番いいと思うからです。公開レコーディングの形じゃなければ、もっとまとまりあるCDを作れたと思うけど、そういう作品は、ぼくらがやるものじゃないと思いました。
寺内
当初はライブレコーディングではなかったはずです(笑)。聞かされたときは正直「マジですか?」と思いました。結果的に予想以上の作品になったので、実は録り終わった後にライブレコーディングでよかったと気付いたんです。スタジオ録りにはない緊迫感や一体感がいいですね。これからもライブは大事にしていきたいっすね。
星
もともとライブで集う仲間だったので『LIVE』という場所が自然で違和感ありませんでした。
矢野
その時の緊張感や場の空気感があるほうが、(粗も含めて)魅力的な表現に繋がると感じたからです。あとみんなこうして自分を追い込む事でモチベーションを上げていく、ストイックな気質があるんだと思いますよ。マゾなのかも(笑)
問 8
個人個人、演奏スタイル、表現のスタイルが違うように思ったのですが、影響を受けたアーティストがいましたら教えてください。
mokko
国生さゆりです。バレンタイン・キッス 2009に期待しています。
野内
スティーブライヒです。
寺内
The smathing pumpkins、Tom Waits、Brian Eno、Fridge、フライングリズムス、甲本ヒロト(まじで)あたりです。
星
The Beatles です。
矢野
エゴン・シーレとカートコバーン!
問 9
いきなりですが、自分以外のメンバーを「何か」に例えるなら?難しい質問ですいません、でも面白いと思うのでお願いします(笑)
mokko
野内さん→昆虫図鑑 寺内さん→日本地図 星さん→サイゾー 矢野さん→スタジオボイス
野内
森ごはん、寺内オムレツ、星ハンバーグ、矢野サラダ
寺内
森くん→奈良 矢野さん→神戸 野内→京都 星→リオ・デ・ジャネイロ
星
森⇒風の谷のナウシカ 野内⇒天空の城ラピュタ 寺内⇒耳をすませば 矢野⇒ファイトクラブ
矢野
森君→ミツバチ、野内君→シオカラトンボ、健ちゃん(寺内)→てんとう虫、星君→コガネムシです。
問 10
ありがとうございます!意外とみんな返信が早くて吃驚しました(笑)では10問目ということでジョジョにまとめに入らせてもらいます。突然まじめな質問になりますが、Drawingsという表現活動の中で観てくれた人、聴いてくれた人に具体的に「何を伝えたい」ですか?
mokko
巷で賑わっているキラーチューンと同じ目線、感覚で聴いてもらいたいです。だけどメジャーとは違うインディーズという形のもの、ジャケットの素晴らしさを再認識してもらいたいです。メジャーみたいに宣伝費もないから純粋に音楽の力で広まってくれたら嬉しいです。
野内
ゾンフォー(ZOMBIE FOREVER)とかアートツリーとか。そういうシーンがあるってことをみんなに伝えたいです!
寺内
たくさんの人が絡んで奇跡的にできた作品です。今回素直に自分で感じてしまった事なんですが、やっぱり人が集まった時の力ってすごいってことじゃないでしょうか?あとはもう単純にLOVE&PIECEですね(笑)
星
Memento-Mori。永久不変ではない儚く不完全なものの美。そして完全なものの残酷さ。
矢野
生まれて間もない頃はみんな、色や音を言葉として捉える事もなく、本能のまま全身でそれを感じていたことを伝えたいというか、思い出して欲しいです。
問 11
DrawingsをリリースするZOMBIE FOREVERでは「Qurage」(注・4/15から5/13に発売日が延期されました)が次にフルアルバムを出し、そのあと「circe」がミニアルバムを出し、さらには矢野ミチルさんのBOOK+CDも構想中とのことで2009年のゾンフォー(言っちゃった!)はDrawingsが核となると言ってもいいのではないでしょうか?だとすると「5tracks / 3songs / 1picture」がかなり重要な作品になりますね~。ちょっと話し過ぎました。では質問です。明日ツアーに行けと言われたらどこに行きますか?
mokko
北海道!
野内
沖縄!
寺内
鎌倉!
星
リオ・デ・ジャネイロ!
矢野
松山(四国の愛媛県)!
問 12
リアルタイムなインタビューということでちょうど今、先行発売LIVE(1/28)が終了しました!本当におめでとうございます!しかし凄い人でしたね!お客さんも温かくて私もついつい涙が、、、。どんな想いで演奏しましたか?
mokko
本当に感謝しかないですね。曲作りの段階からCDを手渡す瞬間までのことがバーっと蘇ってきて。今までで一番感情的なLIVEだったと思います。感無量っす。ありがとうございます。catさん、、、
野内
やっとここまできたなーと思いました!アートツリー発足時からは予想もつかないスケールで感無量です。続けて良かったと思いました。
寺内
すごく幸せな気分だったのでとりあえず楽しかったです!ただ、終わった後ビール飲めたら最高なのになとずっと思ってました(運転担当)。
星
Drawingsを家に持ち帰り観賞したい!と思って頂けるよう演奏に専念しようと思いましたが、少し熱くなってしもた。
矢野
演奏をしてなくても、こうしてDrawingsの一員としてあのライブのうねりを一緒に体験出来たのが、なによりも最高でした!みんなサッカー選手でも僕だけゴールキーパーみたいな(笑)優勝の喜びは変わりません。
問 13
ではでは、とうとう最後の質問になってしまいました。そうです、今日はCDの発売日(2/4)なんです!本当におめでとうございます。新宿のタワーさんには看板が付いていてびっくりしました。ここまでインタビューしていると他人事ではなくなるというか、試聴している人を見て話しかけたくなってしまいました。では最後に、そんなリスナーの皆さんに一言お願いします!
mokko
ゾンフォー!
野内
僕らまだまだこれからです!
寺内
とりあえずいい作品です!うちのオカンもいいと言ってました(笑)
星
ハートをくすぐる何かがたっぷり詰まっていますからね。
矢野
みる者の度胆を抜く圧巻のライブパフォーマンスを是が非でも見にきてください!これから先、音楽やアートの枠に捕らわれない劇烈な表現がこの個性的なメンバーとなら、出来ると予告しておきます。そして、ライブを体験した後で、もう一度このアルバムを聴いてみて欲しい…一枚のアルバムに宿るおもしろき生命力、Drawingsの核を感じられるはずです。
cat 石井
ありがとうございました。私もDrawingsの音楽が広がっていくことを期待しています。またLIVEに行きます!ヘタなインタビューでちゃんと伝わるか不安ですが、是非CDを聴いてLIVE会場に足を運んでみてください。音楽に感動したいなら Drawingsです。これ、本当です。